ブレードを鏡面仕上げにするため,電動ドリルにバフを取り付け,それでブレードを磨く。ドリルの騒音が長時間出つづけるので,日中に行いたい。
ハンドルの成形がまだ終わっていないが,先にブレードを磨くことにする。
ヒルトをロウ付けしたときの銀ロウが,ヒルト近くのブレード表面に残っていたりするので,それを耐水サンドペーパーで磨いて落とす。
鏡面仕上げにするには,ブレード表面全体を#1000以上の細かいペーパーで磨いておく。
それからバフで鏡面仕上げにする。回転するフェルトバフに研磨剤を塗り,そのバフにブレードを当てて磨いていく。
鏡面仕上げには「青棒」と呼ばれる緑色の研磨剤を使うのが普通だと思うが,私はこのフランス製のよく分からない水色の研磨剤を使っている。緑色とどちらが粒度が細かいのかは知らない。
高速で回転するバフに包丁のエッジが当たると,包丁がバフに弾かれてとても危ない。注意を要する作業だ。
そうしてブレードが磨きあがったら,今度は角ばったままだったハンドルをなだらかに削る。
細長く千切った布ヤスリや耐水ペーパーで,ハンドルをゴシゴシ削っていく。
せっかく鏡面仕上げにしたブレードを傷つけないために,ブレードにはテープを貼って保護しておく。
なかなかいい感じの曲面になった。
あとは研いで刃をつけるだけだが,この日はここで力尽きた。