#6 ブレードの研磨と熱処理

これまでは#40という,非常に目の粗いサンドペーパーでブレードの表面を削ってきたが,ここからはもっと目の細かいサンドペーパーで表面を磨いていく。

#100の耐水サンドペーパーに当て木をしてブレード表面を磨く。今まで#40で削ってきた筋目が消えるまで磨く。

#40の筋目が消えたら今度は耐水ペーパーを#240に替えて,#100の筋目が消えるまで磨く。その次は#400の耐水ペーパーで#240の筋目が消えるまで磨く。

そうやってサンドペーパーの番手を#600,#800,#1000と細かいものに替えて磨いていく。

この包丁は,最終的にブレードを鏡面仕上げにする予定なので,その場合は熱処理前に#1000以上の細かいペーパーで磨いておいたほうが後が楽だ。

今回は#1200まで使って仕上げ,熱処理に出した。

鋼材に熱処理を行うことで硬度が上がり,良く切れる刃物になる。熱処理はナイフメイキングの材料を扱っている店に依頼する。私は東京の成増にあるマトリックス・アイダさんにお願いした。

熱処理から戻ってきたブレードは,表面が黄色みがかった被膜で覆われている。これを落とすために耐水ペーパーでまた磨く。

次はヒルトとハンドルの取り付けだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です