これまでは#40という,非常に目の粗いサンドペーパーでブレードの表面を削ってきたが,ここからはもっと目の細かいサンドペーパーで表面を磨いていく。
#100の耐水サンドペーパーに当て木をしてブレード表面を磨く。今まで#40で削ってきた筋目が消えるまで磨く。
#40の筋目が消えたら今度は耐水ペーパーを#240に替えて,#100の筋目が消えるまで磨く。その次は#400の耐水ペーパーで#240の筋目が消えるまで磨く。
そうやってサンドペーパーの番手を#600,#800,#1000と細かいものに替えて磨いていく。
この包丁は,最終的にブレードを鏡面仕上げにする予定なので,その場合は熱処理前に#1000以上の細かいペーパーで磨いておいたほうが後が楽だ。
今回は#1200まで使って仕上げ,熱処理に出した。
鋼材に熱処理を行うことで硬度が上がり,良く切れる刃物になる。熱処理はナイフメイキングの材料を扱っている店に依頼する。私は東京の成増にあるマトリックス・アイダさんにお願いした。
熱処理から戻ってきたブレードは,表面が黄色みがかった被膜で覆われている。これを落とすために耐水ペーパーでまた磨く。
次はヒルトとハンドルの取り付けだ。