#4 ヒルトを削り出す

ヒルトというのはナイフのハンドルの,ブレード側の端に付いている口金のことである。

ヒルトには大概,指を保護するための突起 (つば) が付いているが,つばの無いものをヒルトと呼ぶのかどうか,私はよく知らない。

包丁の口金にはつばが無いのが普通だが,とりあえずここではヒルトと呼ぶことにする。

まず,包丁の側にヒルトがはまる切り欠きを作る。

それから,ヒルトを削り出していく。

ここでは材料にニッケルシルバー (洋白) を使う。ニッケルシルバーというのは銅,亜鉛,ニッケルの合金で,色合いは銀に似ている。

ニッケルシルバーの角棒を短く切り,包丁にはめこむための溝を切って,コの字型になるように精密ヤスリで削っていく。

このように組み合わされる。包丁のブレードとヒルトの隙間はできるだけ少なくするのが肝要だ。

ヒルトは後ほど,ピンによって包丁に固定されるが,そのピンを通すための穴を明ける。焼き入れした後では穴を明けられないので,この時点で明ける必要がある。

画像がちょっと見づらいかもしれないが,包丁のブレード材とヒルトを組み合わせた状態で,穴を貫通させる。

次はいよいよ,ブレードを削り出す。

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